劇場版名探偵コナン 緋色の弾丸を見た!! 想像の50倍は面白かった!! ②
てなわけで、前回の続き。
これを書いたきっかけは、私の周りに
「面白い」という人と「今年はつまらなかった」という
二極化してしまっていて、個人的にとても悲しかったからです。
つまらなかった派のひとは、「あまり推理をしなかった」という意見でした。
ですので、私なりに考えていることを書いてみます。
改めて思ったのは、大衆的に受けるものと、従来の初期コナンを好きだった人が求めていたものは、違ってくるのかもしれないということ。
実際、ここ数年のコナンは興行収入を年々増してきていて、もうすぐ100億に届く勢いです。それはまさに、アクションやラブコメ要素を増やすのと比例しているようです。
あまり探偵のような推理。犯人当てをする要素は減っていきました。
しかし、私は思います。
これは製作者サイドが意図してやっているのだと。
映画なんて製作にかかる費用やコストは並大抵なものではなありません。特に、コナンまでの国民的作品ともなれば、プレッシャーも多いことでしょうし、スポンサーもそれなりに。
ともなれば、確実に、前回の興行収入を越えなければという、義務感に近いものでやっているのではないのかと。
私の予想ではありますが、コナン映画に限らず近年の大ヒット映画と呼ばれるものは、リピーターの存在が大きいと思います。リピータというのも、1人5回以上見に行くほどのファンが確実に一定以上いることでしょう。加えてそのほとんどは、女性ファン。
さらに、そういった映画に共通することは、「キャラクター映画」だということ。
例えば、「○○さん、がかっこいい」。「○○さんのあのシーンを大きなスクリーンで見たい」てな具合に。
これは、そういった女性ファンを否定しているわけではありません。私自身もそういった気持ちはわかります。好きなキャラクターや、コンテンツにお金と時間をささげることができるというのは、とても素晴らしいと思います。日本のアニメ文化といったものが、海外に誇れるほど発展したのは、こういった人々のおかげでもあります。日本の経済を回している大きな歯車にもなってます。
ただ、こういったファン層の人が、本格ミステリを見たいのかが疑問です。
ここにかんしては、もし、私の勘違いがあれば、ご指摘ください。
初期のコナンのように、しっかりと容疑者の中から、何人もの人を殺した犯人を当てるような作品にできるのか。その場合、登場人物の数人は殺害されることになりそうです。尺的な問題も出てきそうです。
なので、当分の間は今作のような、推理やミステリ要素はほとんどなく、アクションやキャラクター重視になりそうです。