ドラマ『仁』と数学
先週末あたりに、TBSドラマの『仁』が放送されていました。
ちょうど、社会の状況とマッチするような描写や設定が多く、インターネットでも大きな話題になっていました。
本放送の時も、筆者自身家族で来ていたきおくがあります。
私の高校の先生が言っていましたが、こういう創作物って、子どもの時に見たときと大人になってから見たとき、また何年後に見るかとかによって、感じることって変わってくるのではないかと。
確かに私もその通りだと思っています。どうしてこの話そしたのかというと、今回の『仁』に関してもそれが言えるのではと思っているからです。
本放送は約10年前なので、だいたい筆者は小学生だったと思うのですが、見ているときや、見終わった後の感想が違いました。まあ、当たり前といったら当たり前かもしれないですね。この約10年間で得た知識や、経験、価値観があります。
やっと、ブログタイトルの話になりますが、この作品のテーマが「数学」であったならばおそらく、ここまで話題にはならなかったのではないかと、今回の再放送で感じました。
簡潔にあらすじをまとめると、『仁』という作品は「現代の医学知識を持った医者が江戸時代にタイムスリップし当時の医療技術では救えなかった命を現代の技術で救ったり、現代の技術を江戸時代の医者に教える」だと思います。
私は、大学で数学を学んでいるものですから、これがもしも医学の部分が数学に置き換わったら物語が成立するのか考えてみましたが、どうもつまらなそうという結論になりました。
「そりゃ、そうだろ!」というツッコミが飛んできそうですね。その通りなのですが、はっきりとした理由を考えてみると多分、2点です。
- 医学というものが命が身近にあることで緊迫感、物語が生まれやすい
これに関しては、医療ドラマの多さとも関連してきそうですが。
この作品の場合、タイムスリップのテーマの一つだので、もしも、その時点で命を落とすはずだった人が、命を落とさなかったら歴史はどうなるのかという問題が生まれてくるので、物語の一つの要素となりえそうですね。 - 数学が一般的には身近でなくむしろ、敬遠している人が多い
1の逆のようにはなっていしまいましたが結構大きな問題な気がしています。江戸時代に行って、現代の医療を使えば、命を救えるけれど、現代の数学を使っても何の得があるねん! といわれてしまえばそれまでです。
というわけで、医療ドラマやタイムスリップものの創作物は多いけれど、数学の作品は少ないという話でした。
ちなもに私の好きな数学映画は、『容疑者xの献身』です。←(何の話やねん!!